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Today's Books+++Archives

2007年01月23日

Because it is there

岳人(クライマー)列伝

気がつくと漫画を読んでいる。
近頃は、ビッグコミックオリジナルに掲載されている「岳」にはまっている。

そんな話をしていたら、山男のBACさんが

ボブ&キャサリン書房で薦めている村上もとか作「岳人列伝」もいいですよ」

と、おっしゃったので、早速読んだ♪


>論文なら二の足も踏むが、漫画だと聞けば読んでおかなくてはなるまい(笑)



村上もとかといえば剣道漫画だと思っていた私。




「へえ〜村上もとかって、山モノも描いてるのか〜幅広い劇画作家だな〜」




というのが第一印象であった。

読み始めると、なるほど「山モノ」である。


よく海外からの客人に、

「なんでそんな漫画ばかり読んでるの?」

と呆れられている私であるが、こういう漫画とマーヴェルを混同して頂きたくない。
漫画というのは、知識もくれる(ことがある)のだ。





さて。
この漫画を読むと、「山好きバンザイ!」「命ってすばらしい!」「自然ってすごい!」ってなところに終始する「さあ、感動しやがれ!的・劇的主題」は、真の山好きに求められていないことがよくわかる。


どれだけ山を知り尽くしている人間であってもやはりたどり着けない場所があるということに、どうしようもない現実味があるのだ。

ほんのささいなことで命を落としてしまうのは、家の中だって山の上だって実は同じだ。




……とはいうものの、やはり風呂場で溺れるのと冬山で遭難するのを同列に並べるわけにはいかないであろう。


私にしてみれば、正直いって「死」と隣り合わせでいることを知りながら、それでも山に向かっていく男たちの心情というのは全く理解不能なことである。


さらに、私のようなアマちゃんの読み手が望む結末をこの作品は一切用意していない。


頂上を目指す主人公たちは、山に惹かれ、それを果たしてきっちり死ぬと、もう麓には戻ってこない。






なんというわかりやすさであろうか。
いくら人類が空を飛びまわっても、まだ地球上に神様の領域はあるんだな、という気分になる。





が、

なんもここまで死なんでも(-_-;)と、思ってしまうことも確かだ。
ついつい、大切な人たちには冬山には行って欲しくないなあ〜と思ってしまう。





雪洞の中で飲むコーヒーの味を、私は知らない。
ちょっと羨ましいような気もするし、やっぱ行きたくないなあ〜とも思う。





でもどれだけ気にかけたって、やっぱ行くんだろうな、山好きなひとらは。


私なんかからすれば、So what?な世界であっても、彼らにすれば「Because it is there」なのだから。





おそらく死ぬまで知ることがないであろう冬山の冷たさを、この漫画はちょっとだけ教えてくれた。
少し楽しかった。

2006年11月05日

哀愁の街に霧が降るのだ

椎名誠の「哀愁の町に霧が降るのだ」を読み直していたら、克美荘で木村晋一氏が作る「鳥モツ鍋」が食べたくなり、昔からある「かしわ屋」さんに行った。

鳥モツは、牛モツと比べてあまり人気がないのだろうか。
あまり店頭に出ていなかった。





「「セスジ」と「トリ皮」と「セセリ」をたっぷり下さい!」





と注文すると、


「珍しいですね、なにを作るのですか?」


と訊かれたので、


「モツ鍋にするんです」


と、答えたら、


「これはトリですよ?」


とトリしか売っていない「かしわ屋」で言われてしまった。





「コラーゲンたっぷりでヘルシーだから美味しいんですよ」





というと、オッチャンがオマケまでしてくれた。

喜んで帰ったのだが、

「きっとビンボーだと思われたにちがいない」

と同居人に言われた。





ホントーに大金持ちじゃないし、そんなのいいや。

キムチたっぷりで「鳥モツ鍋」を頂いた。


うまいもんはうまい。


私は「鳥モツ鍋」もけっこう好きだ。






食べながら、平成教育委員会を見ていたら、木村晋一さんがでていて、なんか嬉しくなった。






や、やばい。






この人を見ると、椎名誠祭りと森瑤子祭りが始まってしまう。

仕事忙しいのに困るなあ。

そういいながら読み返す。

なんか楽しい。

2006年08月05日

洗濯機とマトリックス

esfg55_g.jpgだましだまし使っていた洗濯機がとうとうイカレてしまった。

やっと、電気屋さんが来てくれたのだが、家中を大掃除して待っていたのに、


「寿命ですねえ(-_-;)」


と、いわれて終わり。( ̄□ ̄;)!!


モノがモノだけに、すぐ適当なサイズのものを買いにいった。





とりあえず、家が片付いているうちに来ていただかないと困る。(^-^;


それにしてもイオンってどうなん?
まだ流行ってるのだろうか?







さて、そんなこんなで1日潰れてしまった。





いくらなんでも、休みをこんな風に過ごすと物足りない。

なので、ここ一週間ほど探しに探した、電気3五郎(改)氏オススメ!
ブルース・スターリングの「スキズマトリックス」を読む。
(あとで、あっという間にamazon.co.jpでも見つかって立ち直れなかった_| ̄|○)





まだ冒頭なので、全体の感想はまた追記するとして、太陽系全体を舞台にしたSFなのに、この本は思想に満ちている。(いや、正しくは思想のない本などないのかもしれないケド)


ここには、進化しすぎたテクノロジーの副産物として、ラジカルな思想に頼り、傾倒し、利用することで、振り返れば思想に支配されてしまって、自分ひとりでは立ち上がれない人々がたくさんでてくるのだ。







耳の痛い話だ、と思いながら、
(んで、これまた、いるんだわ、私のようなバカが。( ̄□ ̄;)!!)
色々考えるSFなんて久しぶりだなあ〜と楽しんで読んでいる。

おそらく一気に読むので、感想をしばし待て!

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2006年05月17日

さあ来い!魔法の世界へ!

harry_potter_vol6.jpgamazonに予約していた「ハリー・ポッターと謎のプリンス」が届きました!
予約特典もちゃんと貰えたし、よかったよかった。




harry_potter_vol6_ticket.jpgそれと、今回は出版記念イベント「マジックショー 謎のプリンスに挑む 魔術界のプリンス」の応募券がついています。

関西では、7月22日に、京都でこのイベントあるのです。
ハリポタファンなら、この応募を忘れちゃいけません!
しかも応募締切は、明日!!5月18日!!

………と思っていたのですが、7月22日って、なんか愛息のイベントがあったような………。

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2006年05月13日

そりゃないぜ、ママリン〜ダヴィンチ・コード.vol2

自称・松本清張オタクのママリン。
>つかさみずほはあんまりソレを信用していない>ドラマと混同してるから

「ダヴィンチ・コード」を読んで一言。







「あれ夢オチやろ?!」






と、言ったので、


「大絶賛しといてそりゃないぜ、ママリン」


と、実家で大論争になっている。

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2006年05月07日

心のなかの冷たい何か

心のなかの冷たい何か長らく絶版になっていた若竹七海の「ぼくのミステリな日常」の続編が先ごろ復刊された。


失業中のわたしこと若竹七海が旅先で知り合った一ノ瀬妙子。強烈な印象を残した彼女は、不意に電話をよこしてクリスマス・イヴの約束を取りつけたかと思うと、間もなく自殺を図り、植物状態になっているという。悲報に接した折も折、当の妙子から鬼気迫る『手記』が届いた。これは何なのか、彼女の身に何が起こったというのだろう?真相を求めて、体当たりの探偵行が始まる。


古くからの若竹七海ファンには、待望の復刊であるが、「それより新作を書いてくれ!」と思っている人も多かろう。
(私もその一人だ)

本当に寡作な作家だなあと思いつつ、やっぱりレジまでもっていってしまった。

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2006年04月27日

終わるんやろな?〜ダヴィンチ・コード

davinci_code.jpg妹・あんあんからは大ブーイング。
ママリンは絶賛のダン・ブラウン著・「ダヴィンチ・コード」を読んだ。

正直なところ、「今世紀最大の歴史ミステリー?!」とかいわれてもなあ〜と思っていた私。
(それに、今世紀が始まってまだ数年だしな)

映画化されるんなら、映画でいいや。そのほうが安上がりだし。
と、いうほどの期待感の無さ。


しかも、文庫版解説は荒俣宏ときたもんだ。
……………このオッチャンに言わしたら、全部世の中は不思議だらけやしなぁ
と、一歩引いてしまうのは私だけではあるまい。

この作品が注目されたのには、ベストセラーとか映画化という以外にもいくつかあって、まずは、あくまでも小説という名のもとのフィクションなのにも関わらず、実在の組織名をジャンジャン使い「これは事実に基づいてます」と書いてしまったために、現存するキリスト教団体やらが、めっちゃくちゃ怒っていることと、プロットの下敷になったとされる「レンヌ=ル=シャトーの謎」の筆者らが、「アイデアを盗まれた!」と裁判を起こしたりしちゃったことであろう。
→結局、「レンヌ=ル=シャトーの謎」の裁判に関しては、イギリスでは原告の訴えを退ける判決がでた。


というような前情報をプラスしても、宗教学にも興味はないし、ついでに美術や芸術とも無縁の私。その上、「聖杯伝説といえばインディ・ジョーンズよね」とまず考える程度のおそまつな知識。
世界史の時間はあくまでもお昼寝の時間であって、古への旅の扉を開けたことなどなかった。


不思議大好きのオカルト博士・荒俣氏は、博識で有名な人である。
ただのトリビアおじさんはないのだ。
そんな氏が絶賛するこの小説に、無学この上ない私が耐えうるんだろうか……?!

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2006年02月11日

初心に戻るぞ〜D・クーンツ

ここしばらく、「これだ!!」と思うような映画や本からどうも縁遠い。
読み終わるたびに「金返せ!」といっているような気がする。

「なら、図書館で借りればいいじゃん」とか、同居人からは「本でベッドをつくったらどうだ?」とかいわれるが、
いいのだ。本は買うの。

やっと大人になって好きなだけ本が買えるようになったんだもんっ。
それくらいは働いてるもん。いいじゃん、本くらい。

と、言い続け、実家の根太を傾けたのも今となってはいい思い出だ。
(しかし、びっくりするほどあっけなく捨てることもできる)


そんなイケてない読書事情で、すっかり 「もうあかん。私にまともな活字をよこせ」状態になっていたところ、★Bambi★さんから、「今、放課後の音符を読み直してます!」とメールが。

「なるほど。ハズレを嘆く前に初心に帰ろう」

と思い当たり、本棚からD・クーンツを引っ張り出してドサッと積み上げた。
スティーブン・キングも好きだけど、どっちかというと私はクーンツ派なのだ。
どれだけご都合主義とよばれようが、あのハッピーさ加減がたまりません。
ああ、これはいい選択だ。


と、いうわけで選んだのはコレ。


犬好きにはたまらんらしい代表作。
天才犬・アインシュタインの「ウォッチャーズ」と、

「ラン・ローラ・ラン」と「TRU CALLING」の元ネタではという噂も高い「コールド・ファイア」

んで、クーンツ作品の最高峰であろう「ミスター・マーダー」

よっしゃ。
こいつらは全部上下版だしな。しばらくはクーンツワールドに浸れるもんね。
トリノ五輪の開会式が始まるまで、ゆっくりクーンツ三昧だ!

2006年01月24日

神はサイコロを振らない

神はサイコロを振らない

かつて、忽然と消息を絶った報和航空四○二便YS-11機が突如、羽田空港に帰還した。
しかし六十八名の乗員乗客にとって、時計の針は十年前を指したまま……。
戸惑いながらも再会を喜ぶ彼らと、その家族を待ち受けていた運命とは??。
歳月を超えて実現した愛と奇跡の物語。



ドラマ化された第一回の放送が面白かったので、ミーハー根性をだして買いました♪

大石英司って、小説界のかわぐちかいじみたいなイメージでした。(実際、かわぐち氏のアドバイザーもやっているらしい)
へえ〜普通の小説も書くんだ〜と、いうのがまず第一印象。

手にしてすぐに読み始めたのですが、やっぱり筆致はイメージどおり。
人間描写より気象や航空機の描写に、とっても重点をおいているような気がするのは私だけではないでせう。

ドラマ「神はサイコロを振らない」で小林聡美が演じている黛ヤス子は、原作では男性です。

自分の仕事に誇りを持ち、10年間ずーっと遺族を見守り続けてきた、という設定になっています。彼は遺族会のケアをずーっと担当してきたので、事故が起こった後の遺族の経過もなにもかもをちゃんと知っています。

が。
彼がストーリーテラーというわけでもないの。

_| ̄|○

いきなり視点はころっと変わって、他の乗客にいっちゃったりすんの。
そんな筆かげんなので、はっきりいって(小説として)かなり読みにくい作品です。

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2006年01月20日

秘密にして〜容疑者Xの献身

容疑者Xの献身なんか今、流行ってるの?>数学者
東野圭吾が直木賞を受賞した作品ではあるが、私としては、「う〜ん」と首をひねるしかない。
「これ、直木賞なんかな〜?」と、思ってるのは私だけではあるまい。


今回の主役、物理学者・湯沢のガリレオシリーズはこれまで短編集であった。
「探偵ガリレオ」「予知夢」も、どんな巧妙なトリックや超常現象も、「そんなものは科学的に考えればなんてことはない」と、ばっさり切ってしまうのが小気味良いミステリーシリーズである。




天才数学者でありながらさえない高校教師に甘んじる石神は愛した女を守るため完全犯罪を目論む。
湯川は果たして真実に迫れるか


なんて紹介が新聞広告に踊ったとき、「うをぁぁ!湯川シリーズの長編だって!」とそのまま本屋に走った私。
初の長編で、しかもミステリー(のはず)である。
単行本の値段に迷うこともなく、家に帰るのももったいなくて、近くの喫茶店で一気に読んだ。
東野作品らしく、随所に張り巡らされた伏線も、トリックにも大変満足である。

が!
天才数学者という設定にはちょっと物足りない。

純愛?
こりゃ「冬ソナ」のほうがマシ。

純粋?
だれが?!数学者の石神か?!なんでさ?!


いや。
それでも、普段なら、「いいじゃん、ミステリーなんだから」で済ませるところさえ、ちっとも済まないのである。
なんでだろう?
余韻もなにもないのだ。

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2005年12月26日

博士の愛した数式

博士の愛した数式こんな読みにくい文学小説があるかいっ!?

・・・・・・・私は数学は大キライ。
野球もほとんど興味がない。
にもかかわらず、この本のキーワードはまさしくこの2つ。

80分しか記憶が持たない博士と家政婦とその息子√(ルート)の心の交流を描く「数式」。
数式の意味を問われれば難解だが、お話はとてもシンプルだ。


人間は何かを覚えるときに、まず内容を頭に入れて忘れないように繰り返すという行動をとる。
必要なときに頭の中の引き出しから「記憶」を取り出すわけだ。
学問的には、これらの流れを、「記銘」「保持」「想起」の3段階に区別する。

たとえば104に電話して、「お問い合わせの番号は〜」と言われた時、とっさにメモをとれなかった経験は誰にでもあるだろう。

電話番号を聞く→「記銘」
電話番号を覚える→「保持」
電話をかける   →「想起」

これらの記憶の仕組みを「短期記憶」という。

その行為を繰り返し「再生」や「再認」することで記憶を「保持」していくと、「長期記憶」になる。
つまりこの博士は、「短期記憶」が80分しかもたない、前向性健忘(発症以前の記憶はあるが80分以降は忘れてしまう)という設定になっている。


このような記憶ネタの映画は最近多かった。
メメントの主人公は10分間しか記憶がもたなかったし、50回目のファースト・キスのルーシーも1日しか記憶がもたなかった。
もう飽き飽きしているかもしれないが、この本が他と違うのは、この老人は言葉すくなに数式で「世界」を表していくというところだ。
そしてその「数式」は大切な伏線でありながら、決してでしゃばることもなく、
静かに物語に横たわり続ける。

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2005年11月28日

バーナム効果

shinritest_wa_uso_desita.jpg世の中に、心理学否定派ってのはいる。
確かにいる。

たいてい、心理学をやったことがない人か、学部生時代に心理の単位を落としたヤツに多い。

後者の言い分は、まあわからないでもない。
心理学の歴史というのは笑えるほど独断と偏見と宗教と政治に左右されている上に、しかもおもしろくもなんともなくて、夢も希望もなくて、人間不信に陥りそうになったり、自分の不幸さ加減に気づいちゃったりして、イヤになっちゃうんである。
で、問題は前者のほうだ。




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2005年11月07日

サビーヌ・ダルデンヌは強くない

subete_wasurete_shimaeruyouni.jpg先日、プチ家出していたときに喫茶店で読んだSPA!(11月1日号)に、ずーっと気になっていたサビーヌ・ダルデンヌのインタビューが掲載されていた。

インタビュアーは宮台真司で、この手のインタビューにありがちな、下世話な質問も気遣いも誘導も一切なく、丁寧にかつ真剣に、彼女の過去ではなく未来に対する決意を書き留めたとてもいい記事であった。


社会学者として、宮台真司ほどその思想を誤解されている社会学者もいないだろう。
私がこの記事で特に感心したことに、彼の信念がうっすらと見えている。

宮台氏が、サビーヌ・ダルデンヌへのインタビュー前、事前に通訳に「NGはありますか?」と尋ねたところ、


「NGはないが、監禁されていた部屋が黄色だったらしくナーバスになるので、黄色という言葉に気をつけてください」



といわれたことに対して、「彼女がまだまだ社会復帰への途上であるということを感じた」という記述が記事の末尾にある。


けれども、宮台氏は、そのことについて一切の質問をしなかった。
つまり、彼女の未来に対する不安や、現在の状況についてムダな質問を一切していない。

そんなことは全て本の中にあるし、ここでわざわざ聞く必要はないという冷静な判断がそこにある。


社会学者としてよりも、ブルセラ理論とゴーマニズム宣言でメジャーになってしまった宮台氏であるが、決して彼は世の中に怒りちらかしているだけの、ただのリベラリストではないのだ。

社会とはどうあるべきなのか?がわかっているからこそ、社会として微塵も恥のないインタビューであった。


そんなインタビューは、サビーヌ・ダルデンヌにとっても心地よかったらしく、すでにいくつかのインタビューで発言されている「彼女にとって言い慣れた発言」もほとんどみられない。

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2005年10月30日

チョコレート工場の秘密

Charleyandchocolatefactory.jpgロアルド・ダールの「チョコレート工場の秘密」は、子どもが必ず読まなくてはいけない一冊だ。

と、信じてやまない。



いわゆる名作とよばれる本でなくもいい。
「リング」でも「電車男」でもなんでもいいから、本を読んでゾーッとしたり、温かい気持ちになる経験は絶対に必要だ。
読書経験の乏しいまま大人になるのはやばい。


さて、ロアルド・ダールの「チョコレート工場の秘密」である。
子どもに読ませる本リストの一冊に、ケストナーの「飛ぶ教室」と並んで譲れない一冊だ。
自分が子どものころに読んだ本をそのまま実家からもってきているので、もちろん田村隆一訳の「チョコレート工場の秘密」も持っているのだが、あまりにボロボロ。
かといって、比較的キレイだとはいえ、原本を読ませるほど私は教育熱心な親でもない。
と、いうわけで、読ませる子どもにも、本にも気の毒になり、会社帰りに、かなり大きな本屋に寄った。


ティム・バートンの映画「チャーリーとチョコレート工場の秘密」のおかげで、どこの本屋でも新訳版が平積みされている。
パラパラとめくってみたが、どうにも訳が気に入らない。


確かに、
英語らしく読むのなら、ウィリー・ワンカはウィリー・ウォンカが正しい。
チャーリー・バケットはチャーリー・バケツやもしれぬ。
で、それがそもそもダジャレになっていることを、大人になった私も潔く認めよう。

が、そこはまだ100歩譲るとして、こんな可愛いウィリー・ワンカはイヤだ。>呼び名も旧訳にこだわる。

おどろおどろしくもなんともないし、謎っぽくないし、「ウィリー・ワンカは、変人だがいいひと」になっているではないか。
いや、このウィリー・ワンカが「変人」だということさえ、子供たちにはイマイチ伝わるまい。

これはあかん・・・・・、と、親らしく独断と偏見に満ちた審判を新訳に下したつかさみずほは、
レファレンスに、  「旧訳版はないか?」  と尋ねてみた。

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