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セーラー服と機関銃

同居人は長澤まさみのファンである。
>「タッチ」でイカれたクチだ。

先日、知人から「セーラー服と機関銃」の録画を貰いうけ、リアルタイムで鑑賞できなかったので近頃帰宅するとずーっとそれを観ている。




私はどっちかというと、ヤクザを題材にした荒唐無稽な映画なら「2代目はクリスチャン」の方が好きだ。
>角川映画全盛期の井筒監督の名作である。

しかし、いかなる名作も私には問題があって、

どっちの映画も、出てくる極道はみんなお人よしでマヌケで優しく、そして、いい人はみんな死ぬ。

というのがヤバい。

(ノ_<。)うう。
こんないい人が死ぬなんて。
ヤクザだけど、いい人なのに。

と、本気で泣けてしまう。
>つかさみずほの涙が安いといわれる所以だ。

人って愚かで滑稽よね、というテーマは、「仁義なき戦い」だって「極道の妻たち」だって同じであろう。
当然ながら、荒唐無稽なファンタジーとしてヤクザ映画を描くことには賛否両論があるわけだが、あくまでも娯楽映画である以上、そこにある苦さはいつまでたっても現実をこえることはない。


それを思うと私はちょっと辛くなる。
あまりにも劇中に入り込みすぎて、感傷的になってしまうのだ。

なので、眠りに入る前にちょっと観たい映画では決してない。






「これな〜めだか組が、みな死ぬからイヤヤねん」




私がそういうと、
劇中に入り込んだりはまずしない同居人は、




「なんで筋いうの!?」




と本気で怒っている。






ヤツはどうやら薬師丸ひろ子の映画もみたことがないらしい。




そんなヤツが同世代にいたとは・・・・・・。
私にしたら、ちょっとしたオドロキである。






ちょっと面白くなってしまって、




「このテレビ版は『カ・イ・カ・ン』って言わないよ」




と教えてやったら、「そうなの?!」と悲しげであった。




やはり長澤まさみの「カ・イ・カ・ン」も聞きたい一心だったのね。
気の毒な男だ。




少しだけ付き合っていたのだが、やっぱり、一人の人間を守ろうと人がいっぱい死ぬ「セーラー服と機関銃」も「2代目はクリスチャン」も、独断と偏見に満ちた映画的好みでいうなら、ダメだ。

>「死なない・殺らない・怖くない」のつかさみずほ映画三原則にはずれているのである。


なんで私はわざわざ1日の終わりにこんな悲しい思いをしているのであろうか。
「ごくせん」とか「マイボス・マイヒーロー」とかはOKなのに。

ああ、やっぱり、ぬるい映画、ぬるいテレビ、バンザイ!ってカンジだ。






そんなことを思いながらウトウトしはじめた私をおいて、全7話を制覇し物足りなさを感じた同居人はまさみづいたらしく、実写版「タッチ」を見ながら眠りについたと思われる。

おかげでヤクザが甲子園で頑張っている昭和のヒット曲メドレーな夢をみてしまった。
今日も浅い眠りであった。

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