「トンマッコルへようこそ」の試写会に行ってきた。
韓国で、6人に1人が観た!といわれている大ヒットファンタジーだ。
監督がパク・クァンヒョン、音楽が久石譲。
大韓民国映画大賞を総なめにした!という前ふりの大作である。
開場30分前に会場に行くと、すでに長い行列ができていた。
なんと昼から組もいたらしい。
韓流人気って、まだまだ現役なのねえ。
こんなに並んでる試写会はひさしぶりで、ちょっとびっくり。
いやあ〜それにしてもすごい人だ。
試写会なのに2階席だって(笑)
合流した妹・あんあんが買ってきてくれた「こころにあまい あんぱんや」のパンを齧りつつ鑑賞。
++++STORY++++「トンマッコル」
子供のように純粋な村。
戦争が起こっているなんて、誰もしらないこの村に3組のお客さんがやってきた。
ひとりは空から落ちてきて、ふたりは森からやってきた。
3人は山を越えてきた。
彼らは敵対しあう兵士たちだった。銃を向けられていることよりも、蜂の巣を心配し、ジャガイモの収穫を気にするトンマッコルの村人たち。
彼らに触れあうことで、兵士たちは戦うことのむなしさとバカバカしさに気づいていく。
つかのまの心の平安を得る兵士たちだったが、やがてこの村にも戦火がのびようとしていることを知り、ある計画を思い立つ。
++++以下、ネタバレ?++++
序盤のテンポがとてもいい。
あっというまに彼らはトンマッコルへやってくる。
これまで何本かみた韓国映画の前振りの長さに、いささかウンザリしていたので、これは高得点だ。
彼らはそれぞれに傷を抱え、それぞれにこの戦争に対しても、また自分に対しても大きな疑問を抱えている。
そんな彼らの頭の上に、銃を手ににらみ合う中、穀物庫に落ちた手榴弾が、とうもろこしをポップコーンに変えて、トンマッコルの村に降ってくる。
敵対しあう彼らの心をポップコーンの雨が溶かしていく。
畑を襲ってきた巨大なイノシシを一丸となって倒し、肉を食いたくてたまらなかった兵士たちが夜中にそーっとそのイノシシを焼いて食べる。
「食べる」というシンプルな行為で彼らの中に笑いが起こる。
うん。
そうなのだ。
南北の兵士らが共に、ジャガイモの収穫を手伝い、一緒にごはんを食べて、
たくさん働いているうちに戦いの傷があかるみになる。
そんな中で、彼らがトンマッコルに癒されていく過程はとってもわかりやすい。
だから、兵士たちがトンマッコルのために共に一肌ぬぐことに韓国の人々は涙したのであろう。
のんびりしたよい映画だ。
が。
いくらなんでも2時間15分は長いんちゃうか?!おい(▼▼メ)
ひとつひとつのエピソードがとっても長いぞ。
しんどいぞ。
何度時計をみたことか。(-_-;)
なもんで、全体的にどうだったのかと言われると、
「千と千尋の神隠し」と「もののけ姫」を足して2で割って、民族分断の悲しみをふりかけてみました。って感じの映画だった
と、どうしても答えちゃうのだ。
映画のテイストがファンタジーで、ジブリ・久石譲の音楽だからか?
いや、それだけではない。
多分、監督のパク・クァンヒョン氏も、ジブリ大好きなんだろう。
なので、
「これ、まったく『千と千尋の神隠し』やん(-_-;)」と、
つっこむシーンも、まあ、ある。
しかし、ジブリのように「人間って愚かよね」という皮肉めいた揶揄はない。
人民軍のリ・スファ中尉(チョン・ジェヨン)が、
トンマッコルの村長に
「村長、あなたの偉大な指導力の源は?」
と尋ねる。
すると、
「たくさん食わせることさ」
と老人が答える。
これである。
おそらく真理であろう。
とてもシンプルなメッセージではないか。
とはいうものの。
先日の核実験問題があった後となると、ちょっと辛いもんがある。
やはり太陽には弊害も必要なのだ。
あの国は、食わせるだけではあかんらしい。

