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終わるんやろな?〜ダヴィンチ・コード

davinci_code.jpg妹・あんあんからは大ブーイング。
ママリンは絶賛のダン・ブラウン著・「ダヴィンチ・コード」を読んだ。

正直なところ、「今世紀最大の歴史ミステリー?!」とかいわれてもなあ〜と思っていた私。
(それに、今世紀が始まってまだ数年だしな)

映画化されるんなら、映画でいいや。そのほうが安上がりだし。
と、いうほどの期待感の無さ。


しかも、文庫版解説は荒俣宏ときたもんだ。
……………このオッチャンに言わしたら、全部世の中は不思議だらけやしなぁ
と、一歩引いてしまうのは私だけではあるまい。

この作品が注目されたのには、ベストセラーとか映画化という以外にもいくつかあって、まずは、あくまでも小説という名のもとのフィクションなのにも関わらず、実在の組織名をジャンジャン使い「これは事実に基づいてます」と書いてしまったために、現存するキリスト教団体やらが、めっちゃくちゃ怒っていることと、プロットの下敷になったとされる「レンヌ=ル=シャトーの謎」の筆者らが、「アイデアを盗まれた!」と裁判を起こしたりしちゃったことであろう。
→結局、「レンヌ=ル=シャトーの謎」の裁判に関しては、イギリスでは原告の訴えを退ける判決がでた。


というような前情報をプラスしても、宗教学にも興味はないし、ついでに美術や芸術とも無縁の私。その上、「聖杯伝説といえばインディ・ジョーンズよね」とまず考える程度のおそまつな知識。
世界史の時間はあくまでもお昼寝の時間であって、古への旅の扉を開けたことなどなかった。


不思議大好きのオカルト博士・荒俣氏は、博識で有名な人である。
ただのトリビアおじさんはないのだ。
そんな氏が絶賛するこの小説に、無学この上ない私が耐えうるんだろうか……?!

さて。
そろそろ肝心の本の話をちゃんとしよう。


ま、まず、ミステリーって2つありますわな。
読者が共になぞを解いていくモノと、そうでないモノ。
この作品は圧倒的後者の作品である。

主人公のロバート・ラングドンや暗号解読官であるソフィー・ヌヴーが、ほどよく美男美女で語学に堪能なご都合主義満載というのは、まあ許すとして、この二人が賢すぎるのか、私がアホなのか「謎を解いた」っていわれてもどうもイマイチわからん。

私、象徴学とか全く無知なんで、だいぶ読み飛ばしもあるかと思うのだが、「ダヴィンチ・コード」ってのは、話を先に進めるためのコードなのでありますか?!と訝ってしまうくらい、ミステリーとしては読者に不親切な展開なのである。

で、さらに、話がどんどんでかく、広く、深くなってくるのだ。
それはもう、「終わるんやろうな〜?」と、読者が心配になるほどのスケールで、その心配と共にページをめくっていく感じがする。


そう!
この作品はミステリーというよりも、RPGに近いかもしれない。

謎解きというより、謎を解いたあとに待っている薀蓄に興味が注がれている感じなのだ。
そんな調子なので、「なんとか無事に着地はしてみせた!的結末」ではあることは否定できない。


と、いうわけで、ミステリーとしてはイマイチなのであるが、この本を訳した越前 敏弥さんという人の翻訳は上手い!
まさか読みながら笑ってしまうとは思わんかったよ、あたしゃ。
(これはダン・ブラウンの筆致ではなくて、越前 敏弥さんの翻訳の上手さだと私は思う)

この翻訳を十分に楽しめた!という点では、買ってもいいかな〜と思う作品。
単行本をユーズドで買うか、文庫本を買うか悩んでいるなら、映画を観てからでも遅くはないかも?

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