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羅生門再び

今日は午前中だけで、とっとと帰宅。
仲良しの友人・K嬢とランチに。
かなり楽しく過ごさせていただいた♪
(フォアグラを食ってきたことは同居人には内緒だ)

K嬢は先日、模擬講義で芥川龍之介の「羅生門」を扱ってきた。
その中の一文についての考察をきかせてもらい、気分は高校生なワタシ。
普段から「ああ、もっと勉強しとけばよかった」と反省至極なつかさみずほ、楽しくてしょうがない。

K嬢は、「羅生門」の文中で解釈のわかれる箇所があり、模擬講義を聞いていた先生方が「?」という顔をされたのだが、確かにここは悩むところなのだ、ということをこれまた楽しげに語ってくれる。
本当に教師という仕事が好きなのだな〜というのがよくわかる。

私もちょっと考えてみよう、と思ったものの、「羅生門」なぞ私も長らく手にしていない。
そこで同居人が帰宅してから、「あのさ〜羅生門のさ〜」といってみる。
ヤツも嫌いではないので、2人でチューターの時に使っていた資料をひっぱりだし、横においてひさびさに「羅生門」を読む。

かといって2人とも「国語学」やら「教育学」は専門から程遠いので、「高校生対象の塾でここを教えるなら」と仮定して「点数とれる羅生門の読解、自分ならこう教える!」っていうことで、作業開始。

同居人もワタシも、こういうモードに入ってしまうとしばらく地上にもどってこないので、「とりあえず1時間で下界に戻ろうな」と約束しあうことも忘れない。
>まあ、たいてい無理。


遠慮なく本文にもチェックをいれていくと、以前にいれたチェックの理由がわからなかったりする。
こういうところが芥川の芥川たるべき所以なのだろうか
なんでこんな箇所にまでチェックいれてあるのか?
わからん。。。。

そうか、芥川のせいじゃなくて、ワタシがアホなのね
とほほ_| ̄|○


しかも巻末に、「やっぱ下人ってひどい・・・・・・・おばあちゃん蹴るなよ」とか落書きしてあるのが笑える。

誰だオマエは?!ちっとも話きいてないだろ?バカバカバカ!
ああ、恥しい。なにを考えていたのだろうか?ワタシは。
でも、おもしろいので、後々のために、「このババア、パワーあるなあ〜。生きるってすげえ。2005.12」と追記しておく。





どうにもならない事を、どうにかする爲には、手段を選んでゐる遑はない。選んでゐれば、築土の下か、道ばたの土の上で、饑死をするばかりである。さうして、この門の上へ持つて來て、犬のやうに棄てられてしまふばかりである。選ばないとすれば――下人の考へは、何度も同じ道を低徊した揚句に、やつとこの局所へ逢着した。
しかしこの「すれば」は、何時までたつても、結局「すれば」であつた。下人は、手段を選ばないといふ事を肯定しながらも、この「すれば」のかたをつける爲に、當然、その後に來る可き「盗人になるより外に仕方がない」と云ふ事を、積極的に肯定する丈の、勇氣が出ずにゐたのである。




「新選 名著復刻全集 近代文学館 芥川龍之介著 羅生門 阿蘭陀書房版」ほるぷ出版
1976(昭和51)年4月1日発行


さて、ここだ。
かのK嬢が講義してくれていた箇所である。

やっぱり私と同居人は意見が割れてしまった。
問題は、「ここですでに下人は盗人になる勇気を手にしたか否か?」

たしかに、塾なら「ここは出題者の解釈を予測する必要がある」との前置きが必要なのだ。
う〜ん、悩む。

まだ論議中なので、また帰宅後、いろんな資料を検討して、週末に持ち込む予定。

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