夜中の1時。
仕事ですっかり遅くなった同居人。
「寒すぎてバイクで帰りたくない」と、いう。
もうすっかりお風呂にも入って、湯上りのスプライトなぞ飲んでいた私。
あとは寝るだけだったのに!
・・・・・・・・と、ブツクサいいながらも駐車場へ向かった。
・・・・・・・・・たしかに、こりゃ寒い。
まだ髪が半乾きなことを死ぬほど後悔してしまう。
え〜い!缶コーヒー買っちゃえ。
缶コーヒーはホカホカ。
ドアをあけた途端に、フロントガラスがいっぺんに曇る。
デフが効くまでちょっと缶コーヒーであったまる。
カーラジオから、のほほんとしたFM802のDJ・小嶋晶子の笑い声が聞こえる。
802YOUNG TRIBEだよ。
夜中だよ、夜中!普通の人はもう寝てるんだよっ!
あ〜、今度からバイクで帰ってもらおう。
明日も仕事あるし。
私は眠い。
それでもハンドルを握る私。同居人の仕事場まで、車で30分。
車の中もあったかく快適になるさ。
ああ、私って優しいわよねえ〜という自己満足に浸る。
それから15分ほど走った頃だろうか。
踏み切りのそばから、パトカーのサイレンが聞こえる。
その音の合間合間に、ちょっと不穏な音がしはじめた。
こ、これはいやな予感がする。
私のメモリーザッピングに直結する、思い出したくもない音だ。
まだ濡れた髪から冷たいものが滴る。
やばい、やばい、やばい。
マジ、やばい!!
このテーマ曲!!「輪廻」やろ?!( ̄□ ̄;)!!
さすが私!
TV-CMでちょこっと流れるだけのあのテーマ曲を、つかさみずほが聞き逃すことはなかった!
清水崇の「呪怨」のおかげで、うちのネコが鳴くのにも飛び上がってびびった恨みがあるのだ。
それなのにコジアキときたら、その映画のイントロダクションを、エフェクトいれ〜の、エコーかけ〜ので、延々と語るではないか。
これが「ありがとう、浜村淳です」でなくてよかったと思いながら、いや、それなら朝やし!とわけのわからないネガティブな思考回路にはまったことを自ら確認した。
もう気持ちは
「同居人のお迎えからとっとと帰って、温かい毛布にくるまりたい」という通常の願望から、
誰か私の後ろに誰かおらんかたしかめてよ!!(>_<)
という大変稚拙なものへと落ちつつあったのだ。
もう泣きそうであった。
ラジオを消したら、今度は車の静寂が怖くてまた泣きそうになった。
も〜コジアキしばく〜!(▼▼メ)
・・・・・・・・・心理的抑圧が攻撃性に表れる事象も、身をもって確認できた。
もう十分である。誰かゴングを鳴らしてはくれまいか?
すると、
またもや、コジアキは、
「ずっと一緒だよ」
と、つぶやきながら、ラジオを終えてしまったのだった。
なんや〜それ〜!?(T-T)
同居人の仕事場にたどり着く頃には、つかさみずほは、まさしく「満身創痍」ともいえる疲労困憊な様相であった。
にもかかわらず、その怒りがまた同居人にまったく一寸たりとも伝わらないのがまたむかつく。
なんでかというと、同居人と愛息は公開と同時にロードショーに並ぶくらい楽しみにしているのである。
怖い目にあうとわかっているのに、わざわざ金まで払うなんて、コイツら馬鹿かもしれない。
でも、謎だけは聞いてしまったので、その謎だけ教えてほしかったりもする。
いや、やっぱり怖いからもういいや。
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