HEP HALLで、絵本作家・五味太郎氏のトークショーがありました。
どうやら五味太郎氏という人は、こういうトークショーがお得意ではないようで、話があっちに飛んだり、こっちに飛んだりするのでした。
なので、私が期待していたような、「創作」やら「表現」やら「子供とのかかわり」なんて話はありませんでしたです。
阪神タイガースやら日々の話の間に、「学校が荒れるのは子供のせいじゃない」という五味太郎氏の考えがちょこっと見え隠れはする、そんなトークショーでございました。
最後の質疑応答で、絵本の読み聞かせをやっている男性から、
「五味さんの絵本は、一体どういう風に読めばいいのか?」
という質問があって、
「え〜と。好きに読んでください。
僕がやってるのはその本に対して50%までなんです。
そりゃできたら作者としたら、51%はもらいたいって気持ちはあるし、その分印税増やしてくれって気もあるけど(笑)」
と、答えた五味太郎氏に私は本音を見た。(・・・・・・・・・ような気がする)
まあ、そりゃそうだよな。
「さる・るるる」にしても、「みんなうんち」にしても、それはもうすでに五味さんの手を離れた「絵本」としてまず完成されていて、それを読むひとがいて「初めて本になる」ってこと。
「さる、ねる」という言葉を、「さる、ねる?」と読もうが、「さる、ねる〜」と読もうが、それは自由で、意味なんてない。
五味太郎氏の意図どおり読む、なんてことがもし可能だとしても、それが正解だってこともない。
結局は、言葉に意味を求めたり、目的を探したりするのは、大人の都合なのだってことなのでしょう。
でも、大人の都合や思惑で本が出版されるってことも事実だから、読むのは自由に読めって、まあそういうことかな?と。
(それでもやっぱり、なんか得て帰ったって実感も欲しいもんでいろいろ考えてみるワタシ(^_^;) )
とりあえず、2時間のトークショーの中で、自分の表現方法の集大成としてまず「絵本」がある人なんだろう、というのはすごく感じた(笑)→かなり好意的に見て
どっちかというと、五味太郎氏の生き方は、ものすごくストイックなんじゃないだろうか。
「絵を描く」とか「表現する」ということ以外に、何も求めていなかったのかもしれないってすごく思う。
それに対する、神様のごほうびが、五味太郎氏の「仕事」なんじゃないかな〜。
どれだけ好きな仕事でも、辛いことだって、しんどいことだって、めんどくさいことだってやっぱりあるわけで、それはきっと五味太郎氏にしても同じなんだろうけど、そんな苦労話はわざわざやらないよって、そんな感じでした。
ちなみに、今日ご一緒したのは、同居人ではなく国語の先生だったので、
「そ〜か。意味なんてないか〜、うちらとしてはちょっと困るけどな〜」
といいながら、
NHKの「にほんごであそぼ」で歌っている「び〜よらんたん♪び〜よらんたん♪」に意味なんてないけど、みんな大好きなんだからそれでいいじゃん!っていえる、そんな教育ができたらいいねえ〜などと笑って、会場を後にしました。
なかなかそういう意味では、有意義でした。
はい。

